I watched WATCHMEN.
ロールシャッハ本物だよ!
『WATCHMEN』観て来ました。
いやぁ、うまく纏めましたねぇ。映像化にあたり若干の変更はあれど、ほぼ原作のまま。イメージの再現度の高さは特筆モノです。とりわけロールシャッハは素晴らしい。
原作ではテイストの薄かったアクションシーンを強化して、映像作品としても楽しめるように仕上がった・・・と言いたいところですが、情報量の多い原作をあまりにも忠実に再現しすぎたせいで、見ていて疲れる作品になってしまいました。残念です。
おそらく背景や小物の細部に至るまでこだわって作ってるんでしょうけどね、1回見ただけでは拾いきれるものではありません。ストーリーも尺の都合上省略されていますから、どっちかというと原作ファン向けの作品。スクリーンで見て、DVDを買って自宅で細部をチェックするというのが楽しみ方なのかと。
少なくとも予備知識なしではキビシイところはありますね。加えて、昨今流行のアメコミヒーロー映画とはテイストが全然違いますから、一般の人にはとっつき辛い作品になってしまっているように感じました。
事実、公開から半月が経過した今日、都内某所の劇場では来客数が20人程度と、何とも寂しい状態でした。観るほうとしては、ゆったり見られるので好都合なんですけどね。
・・・まぁかく言う私も原作を1回読んだだけなんですケドw
でもそれだけでも全然違います。終盤は原作のほうが好みです。と、いうよりダイジェストにしたツケがラストに回って、無難なまとめ方になったというべきでしょうか。やりあの台詞はDr.マンハッタンからオジマンディアスに向けて言うべきだったんじゃないかなぁ。
そんなDr.マンハッタンは多くのシーンで何やらブラブラさせて登場(苦笑)あれはアリなんですねー。確かに原作のままなんですけど、映像作品では誤魔化されると思っていました。
ローリーは終始腰を振ってるイメージは映像化にあたりストーリーが端折られたせいかと思いましたが、帰宅してペラペラとページをめくってみると、原作でもまったくその通りでした。映画のほうがむしろ少ないくらい。映像だと記憶への影響も違うんですなぁ(苦笑)
パンフによれば、DVDには省略された要素も入るとのことなのでチェックはしておこうかと思ってます。アクションシーンもなかなか面白かったのでもう1度見たいですし。ロールシャッハのマスクの変化とかね(同じ理由で『オーバーマン』も観直したくなってきたw)。
映画鑑賞時には環境に難があることばかりの私ですが、今日は近くに高鼾で寝ている女性が座ってくれました。寝るのは勝手だけど鼾はナシでしょ(涙)
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コメント
西暦2312年。
ガンダムによる武力介入は違法とされ、マイスターたちは次々に引退。
いまや公式に存在するガンダムマイスターは、2人だけとなった。
ひとりは兄の名を継いだ男、二代目ロックオン・ストラトス。
そしてもうひとりは、GN粒子の大量被爆によって神のごとき力を得た
刹那・F・セイエイであった。
そしてある日、マイスターの一人が何者かに殺害される。
物語はふたたび動き出した・・・。
・・・これって違うほうの劇場版でしたね(^^;。ネタが長くてすいません。
まあ冗談はさておき、ダブルオーを見ている最中にウォッチメンを思い出したのは
ホントの話です。もちろんレベルは雲泥の差ですけど。
ちなみにコードギアスを見ていて連想したのは、やっぱりアラン・ムーアが原作の
『V フォー・ヴェンデッタ』。こちらも傑作コミックなので、オススメしておきます。
しかしロールシャッハは本物でしたねー。
顔の模様もインクのにじみっぽく処理してあったし、トレンチコートの左のエポレットは
ちゃんととれてたし。犬投げのシーンまで再現されてたのには感動しました。
ただし、あそこで激情に駆られて肉切り包丁を振るっちゃうのはいかがなものかと。
むしろ原作どおりに描写したほうが、彼の絶望の深さとそこからくる非情さを
より的確に表現できたのでは?
やっぱりロールシャッハはラスト1コマだけ感情をむき出しにするほうが、
彼らしくてカッコいいと思います。
>おそらく背景や小物の細部に至るまでこだわって作ってるんでしょうけどね
オジマンディアスのアフリカ救済公演のポスターとか、ラムランナーズのネオン看板とか
説明がないとわからないものまで再現してましたね。
ノスタルジア香水の広告が、ラストではちゃんとミレニアム香水に変わってたりとか。
好きな人ばっかり集まって上映会でもやったら、異常に盛り上がりそうです。
そういえば、ベトナムがアメリカ51番目の州になったという話って出てましたっけ?
映画ではそこまでの説明はなかったようでしたが。
>ローリーは終始腰を振ってるイメージ
彼女はファザコンで年上男性依存の傾向があるので、そこを表現しようという
演出上のねらいもあったんでしょう。
でも本当は単にアーチーがタイミングよく「発射」するシーンを撮りたかっただけかも。
投稿: 青の零号 | 2009.04.12 12:53
ども。
おっしゃるとおりで予備知識なしては厳しかったけれど、最終的には見入っていた私でした。
で、私も、「00」のだ「コードギアス」を彷彿。『V フォー・ヴェンデッタ』も映画でしか見ていないけれど、確かにそんなお話で、深いなーってすっかりのめり込んだ記憶があります。
集中力がいるんで、繰り返し見ようと思う作品じゃないけれど、DVDの追加映像は見てみたいですね。原作も気になるけど、今は時間を作り出せない、かな?
投稿: たいむ | 2009.04.12 15:08
青の零号さん、こんにちはー。
今にして思えば、確かに「00」は出来損ないの「ウォッチメン」みたいな感じはしますね。あまりにも他作のオマージュを色濃く押し出しちゃっているせいでしょうけど。
Dr.マンハッタンのように量子化した刹那はそのうち巨大化するわけですか・・・。劇場版では木星に城を構築したりしちゃうんでしょうか。
>『V フォー・ヴェンデッタ』
読んでみたいとは思ってるんですけどねー。
どっかで安く売ってないかな・・・。
>肉切り包丁を振るっちゃう
ロールシャッハへのスイッチが入ったことを端的に表現したかったんだと思います。精神科医(この人の再現度も高かったw)とのくだりが大幅にカットされちゃいましたから、その代わりでしょうね。
>説明がないとわからないものまで再現してましたね。
原作を読み込んでいないこともあって、あまりチェックできていないんですよー。DVDが出るまでに再度読み直しておきたいと思ってマス。
>ベトナムがアメリカ51番目の州になったという話
出てなかったと思いますよ。
新聞だとか背景に埋め込まれていたかもしれませんが、説明はなかったはずです。
投稿: 姫鷲 | 2009.04.12 17:55
たいむさん、こんにちはー。
オジマンディアスの使用した兵器はまるでフレイヤのようでしたね。あれ、原作だとゾゴジュアッジュなんですがw
>「00」のだ「コードギアス」を彷彿
似てますよねー。少なくとも前者は意識して作っているような気がします。レベル的にはエッセンスだけを取り入れた同人誌なんですが。
『ギアス』のほうは恐らく行き着いたところが同じだったんじゃないかと。リスペクトがあったにせよ、作品としてきちんと昇華されているところは評価したいですね。
>『V フォー・ヴェンデッタ』
うーん、やっぱり見ておかないといけないかな・・・。
GW中に何とかするのがベターでしょうから、ちょっと検討してみます。
>DVDの追加映像は見てみたいですね。
原作読んでないと追加映像はあまり意味なさそうですよ。でも原作は高いし、ストーリーを追うだけでも結構時間を取られるしで、チェックするのには気合と時間が必要です。
投稿: 姫鷲 | 2009.04.12 18:22