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2008.08.31

ダークナイト・ビギンズ

The Dark Knight』、観てきました。
公開からまだ1ヶ月が経っていないというのに、都内某所では午後の部2回しか上映がない上、スクリーンの小さな劇場での上映。アメリカでは物凄い興行収入を記録しているそうですけど、日本ではあまり人気ないんですかねぇ・・・?
まぁそんなわけで、本当は午前中に観て早々に引き揚げたかったんですけど、今週は「黒の騎士団」の鑑賞は休んで「闇の騎士」を鑑賞することとなりました。

近年流行のアメコミヒーロー物ではあるものの、前作から引き続き徹底した「暗」をベースとした演出がシリアスさを引き立てます。バットマン(を含めた登場人物たち)が超能力者ではなく、普通の人間であるところがドラマ部分を重厚にするのに一役買っているんでしょうね。
アクションシーンは画面が暗すぎて何をやっているかイマイチ分かりづらいところもありますが、BAT-PODによるチェイスシーンなんかは迫力満点。前作で気になったチープなCGは一掃されて、画面に違和感を生じさせない高精度のCG技術が使われていますね。
静と動、明と暗、緩急のバランスも絶妙で、ストーリーだけでなくエンターテイメント作品としても楽しめる傑作でした。但し、「バットマン」の活躍を見るのが目的なら『Batman Begins』を観るべきなんですけどね。

そういう点で、やはり特筆すべきはJOKER。あちこちでヒース・レジャーの怪演が話題となっていましたが、噂に違うことのない、鬼気迫る演技でした。完全に主役のバットマンを喰っちゃってます。演出もさることながら、劇場を呑み込むほどの空気作りは彼の演技の賜物でしょう。
漫画チックでないメイクについては、鑑賞前は「ジョーカー」としてどうかと思っていましたが、ヒースの好演のお陰で一層リアル感が増して良い感じに映りました(逆にトゥーフェイスのフィクション臭さが鼻についちゃいましたがw)。
狂気でありでそれが正気でもあるジョーカーの熱演、見事でした。
これをイメージを変えずに吹き替えようとすると大変でしょうね・・・。



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[ 魔翔流気法 ]
太古の昔から空を飛ぶことは人類の見果てぬ夢であったが、それを最初に実現したのはライト兄弟とされているが、実は、古代中国の山岳地方に住む抜娉族が魔翔流気法によって成し遂げていたという。
彼らは谷間から常に吹き上げる強力な上昇気流を利用して空を飛び、交通や軍事に用いた。
もちろん、だれにでも飛行ができるわけではなく、選ばれた人間が過酷な修行を重ねて初めて出来る技であった。
この技を会得できるのは一万人にひとりと言われ、達成者は「抜娉万(ばっとうまん)」と呼ばれ、称えられたという。

民明書房刊 『バットマンかく語りき』
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コメント

ども!
イベントお疲れ様でした!

>狂気でありでそれが正気
これですよね~。
ヒースありきは分かりますが、あのジョーカーを作り上げた作品を非常に評価してます。

投稿: たいむ | 2008.09.01 16:58

>たいむさん

どうもです。
脚本・演出も良かったですよねー。
見ているほうが気を抜けない、練りこまれた作品でした。

投稿: 姫鷲 | 2008.09.01 18:22

こんばんわ~。
『ダークナイト』お気に召したようですね。
先に『ビギンズ』見ておいてよかったでしょ?

>バットマン(を含めた登場人物たち)が超能力者ではなく、
>普通の人間であるところ
監督がタイトルから「バットマン」の名を削ったのは、
単なるヒーロー物は作らないという強い意志表示の
表れでしょうね。
作品を見て、その思いがはっきりと伝わってきました。

>やはり特筆すべきはJOKER。
ですねぇ。
行くところまでイっちゃった奴のすごさというか、
底が抜けてしまった人間のすさまじさというか。
まさに「毒の華あでやかな悪の美学」って感じです。

>達成者は「抜娉万(ばっとうまん)」と呼ばれ、称えられたという。
それはむしろ『ビギンズ』向きのネタではないかと(笑)。

投稿: 青の零号 | 2008.09.01 20:26

青の零号さん、どうもこんにちは~。

>タイトルから「バットマン」の名を削った
劇中で既に記号化・象徴化されてしまった「バットマン」には既に意味はなくなってますしねー。
ヒーローという定義を再確認する内容でもありましたし。

>「毒の華あでやかな悪の美学」
そうそう、理論に裏づけされた狂気というか、ね。物凄い開き直りとも取れないことはありませんが(苦笑)

>むしろ『ビギンズ』向きのネタではないかと
いやはや、仰るとおりです。文字通り修行して
抜娉万になりましたからねぇ。
でも『ビギンズ』観たときはすっかり失念していたのでしたw

投稿: 姫鷲 | 2008.09.02 01:12

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