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2006.11.04

やっぱピィヒョロロでしょ

「土曜プレミアム」にて『仕掛人 藤枝梅安』が放送されました。

岸谷梅安がどのようになるのか、『時代劇マガジン』を読んで以来楽しみにしてきましたが、いざ放送されてみるとチト物足りない感じでした。決して下手とか駄作とかいうわけではなく。
表と裏の顔がナチュラルに繋がり過ぎているので殺しのシーンに「凄味」が足りないのです。ドラマとしては良くても、エンターテイメントとしては、やっぱり何かスイッチが入って表裏が切り替わるというほうが好みです。緒方梅安にどっぷり浸かってる身としてはコッテリしたアクの強~い感じのほうが好きでして。

岸谷梅安は分別臭くて落ち着きすぎてますね。殺しは淡々と行なうのに、日常の表の顔では感情を爆発させることがある、というのも殺し屋としてのキャラクター性だとは思いますが。やっぱりマヨネーズをどっぷりかけて食べることに慣れると、塩味であっさりした料理では寂しいといった感じでして・・・。豆腐のようにあっさりしつつ味わい深いのは小日向文世演じるところの彦十郎だけで十分です。

TVシリーズで数回放送すれば印象も変わってくるんでしょうけどね。単発では2時間枠が埋まっただけという感じです。「もう少し見せてくれ」と視聴者に思わせるのが制作サイドの狙いならあながち外れてはいないと思いますが、「もっと見たい」と思わせるのには不十分でしたね。

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