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2005.07.04

金鳥の夏、姑獲鳥の夏

京極夏彦の対談集『妖怪大談義』(角川書店 \1,575)を買って来ました。
対談集は当たりはずれが激しいんですが、ちょっと立ち読みしたところ「余計な知識は増えるだろ」ということで購入。角川の『必殺』本の対談もそこそこ面白かったですし。ノベルスと違ってちまちま読めるので空き時間にちょっとずつ読むことにします。

そんな折、TVを点けると、京極夏彦原作映画『姑獲鳥の夏』のCMが。ついに来週公開なんですねぇ。初めてCMを見ました。映画をやるのは知ってたんでうすけど、これまで全然情報を入れてなかったので京極堂のあまりの濃さに面喰らってしまいました。なのでソッコーでキャスティングだけはチェック。

京極堂は難しいキャラだから実際のところ誰がやってもそれなりにしかならないでしょうね。むしろ漫画とかアニメ向き。ただ、もし「京極堂 = 京極夏彦」ということなら堤真一というのはアリかも。
でも普通に考えたら演技的にも年齢的にも堤真一は木場修のほうが妥当な気がします。

その木場修はというと雨上り宮迫。この人も小器用で面白い芝居するんですが、関西人に江戸っ子の役を充てるっていうのがナンセンス。関東人が関西弁を喋るとインチキ臭く聞こえるように、江戸弁は東京出身者だって難しかったりするものです。まぁ木場修が江戸弁を喋ってるかというと、あながちそうでもないのですが、イメージ的にはそんな感じですし。
ともかく、顔の造形は設定に近い感じですが「鬼」のイメージとはちょっと遠いですね。体ももっとガッチリしていないと。演技度外視でスポーツ系の人を持ってきたほうが良かったような気がします。どうせ「くず」を使うにしてもグッさんのほうが・・・。

調べたついでに他のキャストにも言及すると、猿こと関口君は永瀬正敏。野暮ったい衣装とメイクしてますが、眼鏡の下には涼しげな目が。イケメン系を使っちゃダメでしょ。むしろその目は京極堂に欲しいくらい。
木場修もそうですけど、日本のドラマ業界は美男美女ばかりを盛りたてるからブサイク系のバイプレイヤーで「これだ!」という若手がいないので、結局お笑いなどの生粋の役者でない分野から持ってきたり、イメージと合わないようなキャスティングをしなければいけない羽目になっているように感じます。諸々の事情もあるでしょうがファンとしてみればキチンとオーディションなりでイメージに合った配役をしてほしいところです。
関口君にはもっとチンチクリンな人を持ってきて欲しかったです。さすがにモンキッキーは勘弁ですが(笑)

京極堂一味で唯一しっくりくるキャスティングは榎木津役の阿部寛。体格や芸風なんかもピッタリなのですが、このキャストで『薔薇十字探偵社』モノをやろうとすると『TRICK』になってしまうという弊害が(苦笑)

中禅寺敦子役は田中麗奈。「なっちゃん」から「あっちゃん」へ転身です。確かに年齢より幼く見えてボーイッシュなな感じはしますが、「仕事のできる女」というイメージがないんですよね。演技でカバーできてるといいなぁ。

一応原作者も納得の配役らしいのですが、HPでの原作者のコメントにはキャスト関係は一言もなし(笑)実に微妙。やはり「それはそれ、これはこれ」と割り切っているのでしょうか。真意が知りたいところです。

CMを見る限りではいしだあゆみの芝居が印象的。やはりベテランは安心して見れます。

ヒロインには原田知世。悪くないキャストだとは思います。2役をどこまで演じ切れるかが見どころになるんでしょうか。違いすぎてもいけないし似すぎてもいけない役だから難しいでしょうけどね。シナリオ的には寧ろ似すぎているくらいがいいんでしょうけど。
若かりし頃の回想も本人がやるのかな?・・・あぁ、だから関口君はイケメンじゃないとダメなのか。ちょっと納得。ホントにサル顔の人だと女優さんゴネそうですからね。

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コメント

御邪魔致します。「姑獲鳥の夏」、ちょっと期待している映画だったりします。
特に榎木津さんを(笑)。
でも、「姑獲鳥の夏」の頃の榎木津さんって、余り壊れてないですよね…百器徒然袋(でしたっけか)辺りになるともう凄いですけど。

…てか、オフィシャルサイトを見て京極堂に一寸面食らいました…。動いてるのでそれなりに印象が変わるとは思うのですが。

投稿: りおっと | 2005.07.06 14:06

りおっとさん、こんにちは。
度々のお運び有難うございます。

榎木津はなかなか良いキャスティングだと思います。ただ、榎木津は破天荒ながら「華族の御曹司」の雰囲気は持ってますから、そこを巧く演じてくれるといいですね。今では「個性派」として定着した感じがありますけど、阿部寛は堅実な芝居もできるのでそれほど心配ではありませんが。
探偵社のメンツでは和寅に荒川良々がキャスティングされてますが、これも意外と悪くない。もう少し若いイメージもあったのですが、映画はキャスト全体が年齢高めなのでバランスとしては悪くないかもです。

>、「姑獲鳥の夏」の頃の榎木津さんって、余り壊れてない

手下が増えるにつれて彼らに負けじとどんどん壊れていってますよね。『姑獲鳥』のときは普通の人に見えるくらい(言い過ぎ?)

>京極堂に一寸面食らいました…

大打撃を受けた同人作家さんたちも多いことでしょう(苦笑)
もしかしたら映像を見ると新たな京極堂像が出来上がるのかもしれません。とりえず私は月末あたりに観に行くつもりです。それまでにある程度先入観を排除できていればいいのですが・・・。

投稿: 姫鷲 | 2005.07.06 18:14

御邪魔致しますです。

なんとなく、京極堂=太宰治を想像してました。

映像からするとなんか神経質そうなイメージが無いので不思議というか。
(其の前に京極堂って神経質だったかどうかもうろ覚えでダメダメなんですけど…)

榎木津さん、ウブメは普通の人ですよね、何処からどう見ても。
現在(?)のあの状態でウブメの状況に立ちあったらどうなったのかとか…。

投稿: りおっと | 2005.07.09 10:42

こんにちは、りおっとさん。

>なんとなく、京極堂=太宰治を想像してました。

神経質はともかく、風貌は太宰のように線が細いイメージはありますね。今日『亡国のイージス』のCMを見て、中井貴一がもう5~10年若かったらできたんじゃないかなぁと感じました。

投稿: 姫鷲 | 2005.07.09 18:47

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