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2005.07.30

京極センセ、出すぎです(^-^;)

劇場版『姑獲鳥の夏』、観てきました。ミステリというよりは俗に言う「(旧きよき日の)特撮モノ」的な感じで、雰囲気はバッチリでした。さすが実相寺監督。カット割とか撮り方とかは私の好みでしたので面白く鑑賞できました。でもカメラワークとか照明に幻惑されちゃった人もいるでしょうね。慣れてないと気持ち悪くなるかも。

Ubume00気になっていたキャストは、「これはこれでアリ」といったところ。原作とはイメージが違いますが、原作を読んでいなければ成立します。あくまでも原作とは別物ですが。でもストーリーは原作読んでないとわかりづらいんですよねぇ・・・。あれだけの長い話を2時間程度に縮めてしまうんですから仕方ないでしょう。読むだけなら2時間でもOKですけどね。映像では無理。それでも良く纏めたと思います。

役者の中では、いしだあゆみの芝居が見事。京極堂を食うほど光ってました。他のキャストはまぁそれなり。その中で、永瀬正敏は原作のキャラに近づけようと頑張ってる感じでしたね。醸し出すカッコよさが邪魔してましたけど(笑)
そういえば、「陰陽師」という言葉を正確なアクセントで発音したのは彼だけでした。某作品が映像化した際に間違ったアクセントが定着してしまった昨今ではちょっと新鮮に感じました。この作品とはあまり関係ありませんが。

総評として、映像作品としては良くできた映画だと思います。TVドラマ風のライトな演出が好きな人には向きませんが、特撮ファンにはウケるんじゃないでしょうか。ファン層はあまり被らなそうですがね。とりあえずストーリーは度外視で。原作見ていない人は2回以上観ないとわからないんじゃないかなぁ。
実際、良作であることはエンドロールが終わるまで、誰も席を立たず静かに観ていたことが証明しているかと思います。

ちなみに、私が観に行った劇場は上映スケジュールが半日『アンパンマン』に侵食されていたので、人気ないのかと思いきや、蓋を開けると超満員。立ち見まで出る有様でした。月初の大作を消化してこちらに流れてきたのか、普通に大人気なのか・・・。全員、最後まで静かに観る程の京極ファンだったり?

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