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2005.05.01

残る命散る命

『SEED DESTINY』第28話「残る命散る命」。ダメなストーリーが、カッコ良く見える演出に誤魔化されている気がします。

戦闘シーンはバンクばかり
見慣れた映像ばかりで新鮮味に欠けます。新規作画があっても次の週にはもうバンク。ブリッジの中までバンクにする必要はないでしょうに。「いい加減見飽きてんだよ、その顔!」いやホント、見飽きました。

見えるぞ、私にも敵が見える!
何故かアビスのパイロットをアウルと認識するシン。ステラがエクステンデッドだったから、連れの2人も同じと考えるのは結構。それでも早計ではありますが。でも何でアウルだと?コイツ等通信回線全開で戦闘してるんですかねぇ。いくら共有周波数使っても常に開きっぱなしということもないでしょう。だったら先の戦いでアスランがキラとコンタクト取るのに苦労はしなかったでしょうに。

苦悩するアスラン
戦うことに対して答えを見出せないせいで著しくポテンシャル低下。地球に降りてからはアスランが精神的にベストコンディションになったときはありません。サトー隊長恐るべし。「用兵の道は心を攻むるを上となす」誰か大天使のテロリストにも精神攻撃かけてやってください。

「実戦はお得意のゲームとはワケが違います!」
実は敵に対するしがらみを全く考慮せずに、ゲーム感覚で淡々と戦闘を進めれば勝っていたような気がしないでもありません。彼我に圧倒的兵力差がある場合は一気に圧し包んでしまうのが常策ですし。その上進軍シーンがバンクのおかげでMSは無尽蔵(笑)

インチキガンダム登場
ミネルバのブリッジ大ピンチ!…って、モニター見てるから正面からロックオンされてるように見えますが、実際にはブリッジはもうちょい下。尤も、斜め下方に打ち抜かれるわけですからピンチであることには変わりないんですけど。

フリーダムはまたしてもレーダーに捕捉されず。直後に来るアークエンジェルも捕捉されていないのは不思議。ミラージュコロイドを超えるステルス機能が?

いい加減フリーダムのこの登場の仕方も食傷気味なんですけどね。つくづくワンパターン多いなぁ、この作品。バンク部分でも相当な時間同じ映像を見せられているわけですし…何かのサブリミナル?

カガリ停戦命令
バンクでない部分のストライクルージュの作画ガタガタ。それはいいとして、どうも外部スピーカから声を出しているようにしか見えないんですが、通信ですよね?割り込んで強制的に聞かせてるんでしょうけど…回線切ってる(被弾して壊れたとかで)ヤツとかいないのかな。

カガリはあんなフラフラしてるのに連合の兵に攻撃されないのが不思議でたまりません。オーブ兵が攻撃しないのはわかるんですが…。ストライクルージュにもミラージュコロイド?

「何でアンタは…そんな綺麗事をいつまでもォ!」
撃った!顔を知ってる人間に対しても容赦ないです、シン。そんなことやってるから主人公の肩書きが疑問視されてしまうのです。ビームではなくミサイルを撃ったのはせめてもの良心?タケミカズチ特攻シーンではしっかりビーム撃ってますケド。
アークエンジェルが第3勢力で、この後タリアによって敵性認識指令が出されるからいいものの、カガリが普通にオーブ代表で、暴走した軍を止めに来た場合でも容赦なく撃ってそう。命令で人を殺し、感情で人を殺す。主人公が殺人鬼であるアニメをあんな時間に放送していて大丈夫なんでしょうか。

飛来するミサイルをバルカンで落とすフリ−ダム。先日発売されたナムコのガンダムゲームのようでした。

インパルスVSフリーダム
シン君プッツン。いつぞやの「キレたってコト?」というルナの認識は間違ってないです。絶対。元々キラやアスランも似たような経緯で覚醒してましたけどね。シンが種割れを制御できるような日がくるとは思い難いところ。

先週から海面で無茶苦茶な動きをするインパルスはどういう推力で飛んで(浮いて)いるのか非常に謎。カッコイイ動きに騙されてしまいたい自分と「???」な自分との葛藤です。
バックするインパルスなんてノズルは後ろ向いてますよ?

首を薙ぐインパルスのジャベリンを顎を上げて回避するフリーダム。こんな細かい姿勢制御が可能なのはモビルファイターくらいしかないという認識でしたが…。やはりネオアメリカのガンダムフリーダムなのか(オイ。
カメラの向きを強制的に変えたと思えば納得はできるんですけどね。

「お前の力はただ戦場を混乱させるだけだ」
アスラン、いいこと言った。彼はたまに視聴者の心を代弁してくれます。理由はどうあれ戦場を引っ掻き回してるのは事実ですしね。

痴話喧嘩に余計なちょっかいを出したオクレ兄さんは哀れバラバラに。カオスといい、この後のセイバーといい、ギャグマンガで達人に斬られて褌(パンツ)一丁にされてしまうシーンを彷彿とさせます。「大・激・怒〜!」「あ〜れ〜」というのもアリ。

どこ見てんのよ!!」
「どこ見てンだよ、コラァ!」

ブラストシルエットをパージして直撃を回避する演出が素晴らしい!他でメチャクチャやり過ぎている分、逆にこういうキチッとした所作が映えます。
反撃であっさりと沈んでしまうアウルは不運。キレてなかったらもうちょっといい勝負ができたかもしれないのに。オクレ、アウルはカガリ登場のとばっちりを受けている感じです。ハイネも。バンシーカガリ(チェ・ジゥ?)。

アウルは死ぬ間際にステラの記憶が戻るかと思ったんですけどねぇ。

馬場一尉
軍人らしい軍人出ました。不条理とは分かっていても上からの命令は絶対。そうでないと軍組織は成り立ちませんからね。当然彼らとて戦闘マシーンではなく、国のために戦っているという点が悲しさを誘います。
これでカガリは第3者的立場から説得することの愚を知ってくれるといいですね。個人の諍いならいざ知らず、国家規模で人を動かそうとしたら頭をどうにかするしかありません。カガリに指導者としての能力がないのなら、能力のある人にやらせればいいだけで、民心を糾合する「飾り」としての役割だってあるはず。オーブを動かそうとするならアークエンジェルに居てはダメだということに気づかないと。

「我等の涙と意地、とくと御覧あれ!」
ムラサメ隊特攻。カガリとの会話シーンといい、意外とカッコイイかも。今まで眼中にありませんでしたが、玩具が欲しくなりました。黄色いのは要りませんけどね。

ルナザク大破
レイと同じタイミングで「ルナマリア!」と叫んだ人は少なくないはず。演出でコクピット直撃したようにも見えますからね。この後約1分間、彼女の安否は分からないわけですが、ファンの人はやきもきして相当長時間に感じたことでしょうなぁ。
結果的に生存確認されたものの、コクピットはボロボロでバイザーも割れてたので五体満足かどうかはまだ不明。第2の虎さん誕生?

バンク多用の弊害で、ルナの射撃は全然当たりません。裏を返すと、最初に登場したときに命中シーンが使われてたら今頃勲章をぶら下げていたことでしょう。

Sインパルス虐殺開始
またしてもバンク。いい加減にして。シンの種割れ時は目がイッちゃってるので凄く危険な香りがします。

「カガリは今泣いているんだ」
あらら、言っちゃった。御大層な理想を掲げていた割には意外と目先のこと・身近なことで動いていたのね>キラ。アークエンジェルチームが無計画なのは、理想だけで明確なビジョンを誰1人として持っていないせいなんですね。唯一何か見えてそうな人は留守中だし。
本当にカガリを助けようと思うならアークエンジェルに置いておかない方がいいと思います。

「なら僕はきみを討つ!」
キラ強すぎ。セイバーは一瞬でバラバラに。やっぱりこのシーンもカッコイイんだかギャグなんだかわかりません。
サーベルを逆手で抜くのは合理的なんですが、速く振り回すのは逆に順手じゃないと厳しいはず。少なくとも位置を移動しながらでない限りはロボットには難しい動きだと思います。やはりキラはガンダムファイター(笑)
逆手の立ち回りは『座頭市』を見ましょう。

「私は残らせていただきます」
アマギはこのカットだけ妙に男前。一世一代の決心だから?
そんな彼に「想いを同じくする者を集めてアークエンジェルへ行け」と言うトダカ。意外と無責任ですなぁ、この人。上官の命令に逆らえず苦悩した挙句に特攻、部下は殺すの可哀想だからカガリに面倒見てくれ、と。「そうだ、それでいいんだよ!僕らは。ミネルバさえ墜とせば…」で自暴自棄になったようにも見えます。
カッコイイ演出に騙されてしまいそうですが、無理矢理感は否めません。死亡は予想してはいましたが、トダカ一佐が「善い人」であっただけに、殺すにしても散り際はもう少し綺麗にまとめて欲しかった。

シンの業は深まるばかり
お互いのことを認識していないとはいえ、ついにトダカを手にかけてしまったシン。戦火の中の悲しい皮肉です。斬撃の際には2人の出会いがフラッシュバック。ストーリーがしっかりしていれば涙ボロボロのシーンなのかもしれませんが…。展開が強引過ぎて後味悪いです。ホントに主人公かよ>シン。
どうせなら斬艦刀を振り下ろした瞬間にシンがブリッジのトダカを視認するとか、斬られる間際にタケミカズチ自沈でインパルスも大破とか、そういうことをやって欲しかったです。トダカはミネルバを沈めるのが真の目的ではないので後者はないでしょうけどね。
このシーンは、真っ赤な殺戮者がノシノシ近づいてきて破壊の嵐を巻き起こして去っていくという雰囲気。シンの目が狂気の目なので救いようがありません。
「一方的じゃないか!」

エンディングテーマ
早くも別バージョン。シングルには英語詞も収録されているんでしょうか。

次回予告
「『また総集編?』それは幾度となく繰り返されてきた言葉。前の作品からの回想は視聴者に何を語るのか。」
「次回、『フェイト』」
「嫌だァーっ!オレはまだ死にたくない!俺にはまだやりたいことが残ってるんだァーっ!!俺にはまだ…」 そしていつの間にかレイの姿が…
「新たな世界へ『翔べ、ガンダム』」
もえあがーれー、もえあがーれー♪



アウル追悼の意をこめて本館には『MIAアビスガンダム』を追加

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コメント

こんにちゎ☆

たしかに、もう少しでいいから普通にストーリーがしっかりしてさえいれば、トダカさんが亡くなってしまうシーンで涙ボロボロだったはずなのになぁ~って、引くばかりdeath。

SEEDの時はもう感情移入しすぎてて、誰かが死ぬと涙も止まらずその後何時間も何も手につかないほどでしたけど…。
やっぱり無理やりな組み立てや、つじつまの合わない強引なストーリーでは心は動かないんですね~。

種デスを心の底から面白いと思っている人は、きっとSEEDを見てないかただの子供(ガキ)かアホか…。

種デスは全てにおいて「雑」ですよね。
続編であるがゆえ、放っておいてもたいした事をしなくても人気が出ちゃうんだもんね。
雑になるのもしょーがないのかな-_-#

シンもカガリもウザめだし、勘弁してよ~。

投稿: ひよこ☆ | 2005.05.01 18:30

ひよこ☆さん、こんにちは。

種デスは個々のシーンだけ切り取ると良くできているのに全体の整合性に欠けてるんですよね。だから凄く雑に見える。
でも逆にエンターテインメント性は高いので、何にも考えないでボーっと眺めてると結構面白く見られるはずです。ストーリー物なのに単発で見ないと面白くないというのも変な話ですが…。

投稿: 姫鷲 | 2005.05.01 20:40

こんばんは。

ルナマリアが撃たれたときは本当にびっくりしました。
ザク大破とのことなのでめちゃくちゃ心配です・・。
シンの残虐っぷりには言葉が出ません。
トダカ一佐とのくだりはただ痛かったですね・・。

TB、コメントありがとうございました^^

投稿: ひお | 2005.05.01 23:38

ひおさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

>ルナマリアが撃たれたときは本当にびっくりしました。

名前のあるキャラは、雑魚相手には無敵のような印象があるのでドキッとさせられましたよね。メイリンの「お姉ちゃーん!」が何より効果的。

投稿: 姫鷲 | 2005.05.02 07:29

>何故かアビスのパイロットをアウルと認識するシン。

これは不思議でした。通信回線が開いてるのかなーとも思ったのですが、シンがアウルを見た時にはアウルは喋ってなかったような気が・・・髪の毛の色→アビスなのでしょうかね(笑)

投稿: 虎@SEEDSTYLE | 2005.05.02 12:22

虎@SEEDSTYLEさん、こんにちは。
TBに加えてコメントありがとうございます。

>髪の毛の色→アビスなのでしょうかね(笑)

成程。アウルとオクレ兄さんだったらそんな感じしますね(笑)それとも外部スピーカで大音量で喋ってるとか…。コクピット内の音声は全部まる聞こえ。イヤだなぁそんなの。

投稿: 姫鷲 | 2005.05.03 00:12

うーむ、エクステンデッドって前作の3人組にも増して哀れな扱いですね。
キレ系キャラとしても中途半端だし、イザークたちにも劣るのが早々に判明してたし。
ライバルとして力不足なだけに、アウルの死に様にも虚しさばかりを感じました。
とってつけたようなネオの落胆ぶりが、さらに追い討ちコンボ。

アビスは海中用MSというイメージがあるうちに沈める必要がありますから、
ここで殺られるのは順当でしょう。
そろそろ宇宙行きも見えてきましたが、予断は禁物。
エターナルが大気圏に突入するという荒業も考えられるので。

オクレ兄さんはラストまでのリザーブキャラですかね。
終盤で話をまとめつつ散るには、ちょうどいい人材です。
犯人候補はシンが筆頭ですが、ネオやステラの可能性も
捨てられません。あるいは未知の新キャラか?

これでミーアが連合寝返り→強化されて登場、という展開なら
Z+逆シャアでかなり笑えそうなんだけど。

投稿: 青の零号 | 2005.05.03 16:10

こんにちは、青の零号さん。
強化人間ミーア、面白そうですね。笑いついでに「ガルーダ」って新キャラでも出しときます?(笑)

>エクステンデッドって前作の3人組にも増して哀れな扱い

ポテンシャルで劣る分、ドラマ部分で盛り上げるのかと思っていたら、片鱗が見えたとたんにサヨウナラ。ステラ以外はオマケだったんでしょうか。たまには悲劇の強化人間が男でもいいと思いますけどね。嫁の必殺技でステラも男に…はさすがにならないか(薬でホルモンバランスが崩れてたとかで)。シンが女装した男のハダカにドキドキしていたのだったら爆笑なんですがね。

投稿: 姫鷲 | 2005.05.03 19:36

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