弥次喜多
『真夜中の弥次さん喜多さん』を観て来ました。今時の若いコは『東海道中膝栗毛』なんて知ってるんだろうか。かく言う私も小学生の頃に読んだきりなので、だいぶ忘れかけてはいるんですが。
映画の内容は十返舎一九の小説などとは全く関係ありません。それどころか、ストーリーなんてほぼ無いに等しいです。原作漫画は読んだことないので比べようもないのですが、素直に漫画を読んだほうが面白かったのでは、と感じさせる作品でした。
とはいえ、映画がつまらないものだったかというと、そうでもなく。シーン毎の小ネタには笑わせてもらいました。でも、それだけ。終わってみると何も残ってません。
キャスティングにしても、役名は違えど基本的には本人役なので、個々のキャストが好きなら楽しめる作品ではあります。逆に知らない役者(タレント)が喋ってるシーンは
なまじ演技ができる竹内力なんかは異様にコテコテの臭い芝居を披露してくれてます。これはこれで面白いんですが、他の役者を完全に食ってますね。グッさんが登場するシーンも同様。彼は特別演技が上手いというわけではないんですが、小器用に何でもこなして人を惹きつけるんですよね。だから周りを食ってしまう。周りのパワーが弱いからこの2人の独壇場でした。これを崩せるのは空気を読まずに高いテンションでメチャクチャやる楳図かずお…のはずなんですが出番が少ないのでハッチャケ度不足。残念。まぁこの人を下手に暴れさせると作品自体が崩壊しかねませんけどね。
総括としては「各シーンは楽しいんだがストーリーはグダグダでテンポが悪く、最後に強引に纏めている」「キャラクター(キャスト)が好きなら楽しめる」という具合です。・・・『SEED DESTINY』と同じですな。客層に女性が多いという点まで一緒。さらに言うとどちらもボーイズラブ!最近の流行なんですかねぇ…。
「ハードゲイで〜す!フゥ〜!」
松本まりかは相変わらず下手でした。やはりアイドルに演技力を求めちゃいけないんでしょうか。
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