蒼天の剣
『SEED DESTINY』第22話「蒼天の剣」。その男、名を霞拳志郎…字面だけ見ると、そんなことを考えてしまいます。実際には「そうてんのつるぎ」。全然違いますけどね。下らないネタはともかく、今週はそこそこ面白かったです。期待してた戦闘シーンはつまらなかったですがね。
…って、「PHASE-21」?あれ??
アバンタイトルはイザーク隊の戦闘シーン。でも本人達は出ず。下手に出しちゃうと主人公喰っちゃうから出せませんよね…。ただでさえ今週はキラがオイシイところを持っていってしまいますから。
久々の台詞を聞いた 魔界天使 ロード・ジブリール氏。改めて見てみると、紫の唇ってオカマみたい。でも喋るとカッコイイんですよね、この人。偏に堀さんの声のお陰なんですけど。
Aエンジェル…「AA」と書いてるサイトさん結構ありますけど、私の中では「AA」って「アルマリック・アスヴァール」に変換されてしまう(「AAA」も同様)ので、ウチではこの表記…のことはロゴスの知るところなんですね。位置もある程度捕捉されていそうな気もします。でも見切り発車してしまって手詰まり、っていうのは余りにも情けない。ジブリール、さっさとデビルガンダム出せ(爆)
トダカ一佐再登場。他の提督のリーダー格っぽいです(呼ばれた人の中では階級が上なんでしょうけど)。やっぱ偉いのね。そんなお偉いさんが命令違反なんかやってるようでは…まぁ上官が無能というか人格に問題があるので仕方ないんでしょうね。ユウナはアズラエルとは対照的に、政治能力はあるが人格が幼稚、軍事能力は人並みというところでしょうか。言ってみれば「ヘタレ将軍」。重要な局面で間違った命令を権力でゴリ押しされては部下はたまったものではありません。
船酔いする総司令官のカットや好し。『舞-HiME』の碧ちゃんといい、最近は逆噴射シーンも普通に盛見せちゃうんですね。面白いからいいんですけど。「そのもの」自体を見せなければ。科学技術は進んでも、いざというときはバケツなんですなぁ(笑)
「ダルダノスの暁作戦」命名時には立ち直ってましたが、海が穏やかになったから治るというものでもないような気もしないでもありません。ネオとの作戦会議でおだてられて気分が良くなったということなんでしょうか。ユウナ自体単純だからそれで治ってしまってもおかしくないんですけどね。
「記憶ってのは…あったほうが幸せなのか、ないほうが幸せなのか…」
この辺が強化人間チームの悲しい性であり命題となるところ。最近重要なことはキャラクターがペラペラ喋ってしまうので困ります。話に深みが出ないのでストーリーもペラペラに。ベテランや中堅に喋らせてるうちはいいですけど、演技で雰囲気を作れない人が喋ることのないよう、切に願います。
と、いうわけでステラの記憶リセット。意外とあっけないものでした。起きたときには「何…コレ?」だし。記憶を消すってどうなってるんでしょうね。都合よくチョイスして消せるわけでもなし。ある時点に戻す、ってコトでしょうか。
実際には表層的なものしか操作できないであろうことは担当官の「ちょっと強く印象付けられているようですが」という言葉から想像できますが…その言葉だけで伏線を張ろうとしているのはあまりにも弱すぎます。
ハンカチはダストシュート行きでしょうか。シンはステラからもらった破片を大事にしまって(あんなデカい壜に入れるのはどうかと思う)いたのがちょっと哀しさを誘います。次の出会いは「何で憶えていないんだ」というところから始まるから長くなるんだろうなぁ…。
このシーン冒頭の「いやっ!ダメぇ!これはダメぇ!」という台詞にはAパート開始早々ちょっとドキドキさせられました。何を期待してたんだか(笑)先だって発売された『Voice I-doll』にコレを収録すればバカ売れすること間違いなし!
今週のハイネは喋りまくり。
「出戻りだからって、イジメてんのかァ?」
「いえ、そんなことは…」
シンが言っても説得力ないのは何故だろう(笑)
ハイネの台詞は先週ほど気にならなくなってます。いい仕事しますね。
先週の台詞といい、ハイネはMS名とパイロットをセットで認識しているようですけど、ミネルバのザクって固定兵装なんでしょうかねぇ…。ブレイズだろうがガナーだろうがウィザードを換装すると名称が変わってしまうんだから「ザクファントム」とか「ザクウォーリア」の部分で認識するか「白」とか「赤」とかにすべきなんじゃないのかなぁ、と思ってみたり。だからネオの「白い坊主くん」はある意味正解。
実際のところ、製作者サイドとしては状況によってザクのウィザードを使い分けるという発想はないんでしょうね。インパルスだけで手一杯。ザクが別のウィザードを装備するのは「玩具を売るための新しい武装」が登場したときだけでしょう、きっと。なんだかなぁ。
ミリィ台詞つきで登場。作画の関係か、妙に大人びて見える…のはいいとして、台詞らしい台詞は1コだけ?そんなことなら無理矢理喋らせる必要ないんじゃないかなぁ…。
ディオキアのザフト基地にはザクが沢山配備されていました。新型量産機とはいえ、開戦当初はエース級にしか回されていなかったはず。黒海にエースが勢揃いということはないし、存亡をかけた攻防ってこともないでしょうから、開戦からかなりの時間が経っているということでしょうが…バビだって生産していたわけだし…ザフトの工廠ってどこにどのくらいあるんでしょう?
「じゃあオマエ、どことなら戦いたい?」「割り切れよ。今は戦争で、オレたちは軍人なんだからさ」
ハイネのバストアップかっちょええ。アップのシーンだけは作監のチェックが厳しいんでしょうね。シーン毎の作画レベルに差がありすぎます…。シーンというよりは、カットですかね。直後のアスランは女の子みたいだったし。
「でないと…死ぬぞ」…ハイネ死亡フラグON。
4回程度で殺すには勿体無いキャラです。しかも今回戦闘していないので、グフが戦闘に参加するのは次回のみ?ミーアのライブの回を1回とカウントすると、そういうことになりますが…。
「きみは本当はオーブが好きだったんじゃないのか?」
これも核心台詞。コイツに関しては、シンが自分の気持ちを再確認するきっかけになるから良しとしますが…アスランにしては珍しく相手の心を直接突く台詞。今までは搦め手からやんわりと攻めていたのに。ハイネに触発されたんでしょうか。ただアスランは人付き合いが上手くないから、今後もこの調子だと人間関係崩れそうで危険です。
さて、問題の戦闘シーン。いくら優秀だからって、シンとアスランだけ出して他の機体を遊ばせておくのはいかがなものかと。予備戦力を温存するのはアリなんですが、せめて防衛用の要員を出さないと。ミネルバの恐ろしいまでの運動性で回避しまくるからいいのかな(笑)あれだけ撃たれていて全然当たらないのは不自然。それというのも、ザフトのほかの艦影が全く見えないから余計にそう感じるんですけど。
防衛に向かったのはミネルバ1隻ということなんでしょうかね。他の艦が出ているならザフトのMSも出ているはずでしょうし。相手が艦隊で攻めてきているのに1隻しか派遣できないのか派遣しないのか…。前者ならディオキアのザフト基地の軍備は甘く、後者なら指揮官が無能。いずれにせよディオキア基地もそう長くはありません。海峡防衛はタリアの独断であったとしても基地司令官にそれを知らせないはずもありませんからね。
アスランとシンが強すぎるのもいけません。数名のエースパイロットと1隻の戦艦が戦局を左右できるように感じてしまいます。雑魚相手とはいえ、あれだけの数相手なんだからシールド以外にも多少被弾したっていいようなものなのに。
やたらと地上で発射されたタンホイザーも今週で暫く打ち止め。ローエングリンは「大気を汚染する」ってことで地上では滅多に使わなかったのに、タンホイザーは撃ちまくってましたからねぇ…。そろそろマスターアジアも怒り出すってモンです。
いや、まぁそれはともかく、発射直前の陽電子砲を狙撃したらドエライことになるのでは?
しかもフリーダムはミネルバのレーダーに映ってないし(MSのレーダーで捕捉できていないことに関しては許す)。戦後にステルスでも搭載したんでしょうか。この作品においてステルスといえばミラージュコロイドということになりますが…?
今週の戦闘の最大のポイントはストライクガンダムが出ていたこと。インパルスガンダムはモーフィング変形するんですなぁ(笑)DVD版では直っているんだろうか。タイトルの話数も含めて。
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コメント
> ミネルバのザクって固定兵装なんでしょうかねぇ…。
ザクのウィザードって、作戦に応じて付け変えるというよりも、パイロットの好みでほぼ固定になっている感じですよね。
レイは常にブレイズを付けているので、ブレイズで認識するのも有りではないかと…。
それにしても、ストライク登場には驚きでした。
あのストライクは、フリーダムのオプションで、キラがリモコン(もしくは念力)で操縦して、ひと足先に戦場に着いていた。
…なんてことは無いですかねぇ?
投稿: えのっち | 2005.03.22 21:40
えのっちさん、コメントありがとうございます。
>ザクのウィザードって、作戦に応じて付け変えるというよりも、パイロットの好みでほぼ固定になっている感じですよね。
制度的に問題ないとしても戦術的にどうなんでしょうねぇ。自前のMSを持ち寄って従軍しているわけではないでしょうに。実はザクとウィザードは1:1で生産されていたりして(笑)
>あのストライクは、フリーダムのオプションで、キラがリモコン(もしくは念力)で操縦して、ひと足先に戦場に着いていた。
さながらGXビットのようですね。キラなら使えてもおかしくなさそうですし。
いや、でも実はあの機体にはサイが…ゲフンゲフン。
投稿: 姫鷲 | 2005.03.22 23:03
こんんちは、コメント&TBを頂きありがとうございます。
それから事後報告ですが、リンクもさせて頂きました。
>このシーン冒頭の「いやっ!ダメぇ!これはダメぇ!」という台詞には・・・・・・先だって発売された『Voice I-doll』にコレを収録すればバカ売れすること間違いなし!
発売できるかは別にして、それはガン○タ萌えにはたまらんアイテムでしょうねw。
>「でないと…死ぬぞ」…ハイネ死亡フラグON。
直ぐに「うう、うっ・・・、惜しい人を・・・」って事にならない事を祈りますw。
>アスランとシンが強すぎるのもいけません。数名のエースパイロットと1隻の戦艦が戦局を左右できるように感じてしまいます。雑魚相手とはいえ、あれだけの数相手なんだからシールド以外にも多少被弾したっていいようなものなのに。
確かにそうですね。地球降下作戦をしたザクでさえ、あんなにも簡単に地球軍にやられるのに、彼ら(シンとアスラン)だけ特別ってのも、あまりにも不自然ですね。元々、プラントの方が人工が少ないから良いですが、それにしても種は、パワーバランスの設定が、めちゃくちゃですねw
>いや、まぁそれはともかく、発射直前の陽電子砲を狙撃したらドエライことになるのでは?
笑い。私もそれは思いました。発射されなかったエネルギーは果たしてどこ行ったんでしょうね?ほんとキラ様が出てくると何でも都合良く表現されてしまいますねw。「戦争はヒーローごっこじゃない」ってアスランの言葉をキラに聞かしてやりたくなりますよね。
投稿: 銀矢 | 2005.03.25 13:29
銀矢さん、こんにちは。
リンクしていただきましたようで、ありがとうございます。
>>「でないと…死ぬぞ」…ハイネ死亡フラグON。
>直ぐに「うう、うっ・・・、惜しい人を・・・」って事にならない事を祈りますw。
西川氏は結構頑張っているので消してしまうには勿体無いと思います。今のところ活躍らしい活躍もしていませんから、見せ場があるのかどうか心配です。
殺さずに別の部隊へ転属、ということであれば今後の登場も見込めるんですが…『SEED』においてはそういう発想は期待できないでしょうね。
>、それにしても種は、パワーバランスの設定が、めちゃくちゃですねw
都合のいいときにだけ「コーディネーターだから」っと言っているような状態ですからね…。ただ、ミネルバが被弾しないのは運用しているのがコーディネーターだから、ということではなく、「揺らす」必要がないからだと思います(笑)
投稿: 姫鷲 | 2005.03.25 23:27